はじめに

ブログを読みに来てくださってありがとうございます。

タイトルの通り、私は性的虐待サバイバーです。


おそらく5,6歳の頃。実の祖父からです。

長らく記憶がすっぽり抜けていて、39歳の時に思い出しました。

36歳の頃に祖父が他界し、そこからすごく不安定になり、

育児疲れもあり、実家や実姉とどうしてもうまくいかなくなり、

もうこの世からいなくなろうかと思っていた頃に思い出しました。


うっすら、断片的に思い出してはいたものの、

具体的には思い出さないでおこうとしてたはずなのに、

よりによって不安定な時期に思い出してしまいました。


「なんでこんなに生きにくいんだろう」ってぼんやり考えていた時に

ふと思い出してしまったのです。


部屋の空気、暗さ、体の重み、熱、匂い…

思い出すなと心が警告するほどはっきりと思い出しました。


妄想なのか、現実なのか、

いまだにわからずはっきりしない、させたくない自分もいます。


でも「生きにくい」原因はここにあるとその時はっきりわかりました。

今はもう少し様々なことを思い出しています。


それから3年、時折酷いフラッシュバックがあり、

(私は気づいていませんが)夜中にうなされたりしながらも、

過去の自分に向き合うことができるようになってきました。


思い出して半狂乱になる私に夫は

「ようやく事実を受け入れる精神力を得たってことかな。安定している証拠。」

と肯定的にとらえてくれたし、何より虐待の事実に驚きも蔑みもなく、

淡々と受け入れてくれました。


のちに知ったのですが、

人間はあまりにひどいストレスがあると記憶がすっぽり抜けてしまうそうですね。

抜けてしまったんなら二度と思い出さなくてもいいんですけどね。笑


それでも思い出してしまったのは、

本当の意味で乗り越え、この「生きにくさ」を軽減するためなのではないかなと

個人的には思っています。


今私は夫の仕事の関係でアメリカに住んでいます。

生まれ育った日本から遠く離れ、実家とも物理的に遠く離れ、

精神的にとても安定しています。


とってもとっても心が軽くて、毎日穏やかで幸せです。


でもいつか日本に帰るその時、

リバウンドとして精神的にひどく落ち込むのではないかと

正直、危険を感じています。


いつか日本に帰るその日まで、

過去のこと、今のこと、経験したこと、感じたことを記録しながら

ちゃんと過去を乗り越えていきたいです。


乗り越えられるかはわかりません。


でも、知らない誰かが一緒に心を痛めて、慰めてくれて、

「頑張ったね」ほめてくれる。それだけで、

私の中の小さな女の子が、やさしく抱きしめられている気がします。


ちゃんと泣けなかった小さな君へ。

これからちゃんとさよならさせてください。





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